「背を伸ばすにはカルシウムを摂れ」このように小さいころから言われ続けていた方も多いでしょう。
しかし、実はカルシウムには背を伸ばす効果はありません。
カルシウムには身長を伸ばす効果はなく、伸びた骨を固くする作用しかないのです。
人体の大半は、タンパク質で出来ています。
カチカチに固い骨も土台はタンパク質です。
そして、骨が成長するためにも、タンパク質は欠かせません。
身長を伸ばしたいなら、まず摂取すべきはカルシウムではなくタンパク質です。
身長が伸びる人の成長をビルの建設に例えると、タンパク質は鉄骨で、カルシウムは鉄骨を覆うコンクリート材です。
コンクリートばかり集めても、ビルは1cmも建設できません。
まずはタンパク質で鉄骨を組み、土台を作る必要があります。
この記事で、身長を伸ばすのに必要な栄養素カルシウムの役割と1日の摂取量目安について解説します。
身長を伸ばすためのカルシウムの役割
カルシウムの役割は、タンパク質で出来た骨の土台に結びつき、固く丈夫にすることです。
タンパク質は人体を作る基礎ですが、皮膚や内蔵のように柔らかい組織です。
堅さが必要な骨や歯を支えるには不十分です。
そこで、タンパク質にカルシウムなど、様々なカリウムを結び付けて固くします。
カルシウムは骨を伸ばし身長を伸ばす効果こそありませんが、骨を丈夫にする大事な役目があります。
カルシウムが足りないと骨が脆くなり、少し躓いただけでも簡単に骨が折れてしまいます。
いくら身長が伸びても骨折しやすい身体では健康的とは言えません。
タンパク質+カルシウムのバランスの良い食事を心掛けましょう。
身長が伸びる骨端線を伸ばすのはタンパク質
身体が大きくなり身長が伸びる仕組みは、細胞が分裂して大きくなることです。
しかし骨は硬いので、どこでも細胞分裂することはできません。
そのため、子供の骨には「骨端線」という軟骨の線があります。
子供の骨をレントゲン撮影すると、骨の関節の近くに真っ黒い線が見えます。
これが骨端線で、骨の細胞はここから増えます。
体内に取り込んだタンパク質は骨端線に作用し、どんどん軟骨が増殖します。
増殖した軟骨にカルシウムなどが付いて硬い骨になります。
骨端線は、成長期が終わると固い骨に置き換えられ、増殖ができなくなります。
これが身長の伸びが止まる成長期の終わりです。
限りある成長期に、どれだけ骨の細胞分裂を促せるか。
これが身長を伸ばす秘訣です。
身長を伸ばすのに必要な1日のカルシウム摂取量
カルシウムの摂取量は子供と大人、男女で異なります。
おおよその目安として、以下の摂取量を守れば十分なカルシウムを摂取していると言えるでしょう。
男性
3~7歳 600mg
8~9歳 650mg
10~11歳 700mg
12~14歳 1,000mg
15~29歳 800mg
(18歳以上は、許容上限2,500mgを超えて摂取しないこと)
女性
3~7歳 550mg
8~11歳 750mg
12~14歳 800mg
15歳以上 650mg
(18歳以上は、許容上限2,500mgを超えて摂取しないこと)
8歳から11歳までは女性のほうが多くのカルシウムが必要です。
女性の成長期は11歳ごろまでで、身体を作るためにより多くの栄養が必要です。
そして女性は、第二次成長期から急増する女性ホルモンで成長がゆるやかになります。
女性の身長アップは、第二次成長期が始まる直前の11歳ごろまでが最も効率よく行えます。
カルシウムを多く含む食品
カルシウムが多く含まれている食品は小魚というイメージが強いですが、実際には多くの食物に含まれています。
動物性食品だけでなく、小松菜など青菜にも豊富なカルシウムが含まれます。
青菜は各種ビタミン類も豊富なので、ぜひ努めて食べたい食品です。
植物は毒草が多いため、子供は本能で青菜を避けます。
しかし、幼児ならともかく小学生以上なら理性で克服できるでしょう。
新鮮な青菜を手に入れる、いりごまをまぶしたり、甘辛く煮付けて食べやすくする、子供が青菜を避ける理由を説明するなどで、改善すると思います。
・小魚、乾燥えび、えんどう豆、高野豆腐、薄揚げ、小松菜、かぶの葉など青菜類、切り干し大根、チーズ(特に、プロセスチーズは非常に豊富)にカルシウムが多く配合されている
身長を伸ばしたいからといってカルシウムの摂りすぎには注意
身体の成長と身長を伸ばすのに必要な栄養素は数多くあり、カルシウムはその中の一つです。
あまりカルシウムばかり摂取しすぎると、他の栄養素の吸収を邪魔してしまいます。
カルシウムばかりを摂取しすぎると栄養バランスを欠き、身長アップを妨げることにもなるので、注意が必要です。
身長アップに欠かせない栄養素に、マグネシウムがあります。
マグネシウムとカルシウムは1:2くらいの割合で摂取することが理想とされています。
カルシウムが多すぎると、マグネシウムの吸収が妨げられます。
マグネシウムはカルシウムを骨にくっつける働きがあり、不足するとカルシウムが骨に付きません。
過剰なカルシウム摂取は鉄、亜鉛の吸収も阻害します。
健康を維持するためにも、程よいバランスを心掛けましょう。
身長を伸ばすにはカルシウム・マグネシウム・ビタミンD・タンパク質・亜鉛が大事
身長を伸ばすのは、ビルの建設によく似ています。
鉄骨=タンパク質
鉄骨を覆うコンクリート=カルシウム
コンクリート車=ビタミンD(腸でカルシウム吸収を助ける)
建設作業員=マグネシウム(タンパク質の骨格にカルシウムを吸着する)
現場監督=亜鉛(細胞分裂を促し、タンパク質の骨のもとを形成する)
身長を伸ばすのには他にも様々な栄養素がありますが、特に重視されるのはこの5つの栄養素です。
特に、カルシウムとマグネシウムは相関関係があり、どちらかが偏ると、もう一方も偏ってしまいます。
バランスよく、これらの栄養素を摂取することが身長アップに繋がります。
身長を伸ばすためのカルシウムの補給にはサプリメントもおすすめ
「カルシウムやマグネシウムなどバランスよく摂取しましょう」とは言っても、なかなか実行するのは難しいものです。
近年は食品に含まれる栄養素が減っているという話もあり、バランスの良い食事を作ったつもりでも身長を伸ばすための栄養素が実は足りていない、ということもあります。
だからこそサプリメントで足りない栄養を補うのも、一つの選択肢です。
サプリメントは理想的なバランスでカルシウムなど多くの栄養素が含まれています。
普段の食事にサプリメントをプラスする、という気持ちで摂取すれば、身長を伸ばす大きな助けになるでしょう。
身長を伸ばすのに必要な栄養素がバランスよく配合されている身長を伸ばすサプリメントは以下のページで紹介しています。
参考にしてください。
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